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デンタルケア最前線

Dr.トミーの「デンタルケア最前線」


健康で綺麗な歯を守るために、日々の生活でどういうデンタルケアをしていけば良いのか、歯の磨き方、歯の健康に良い食習慣、悪い食習慣、理想的な歯の定期健診サイクルに始まり、歯科治療の現場で、歯科医から見た最新の歯科治療術(審美を含む)を連載していきます。

 2019年

早期の乳歯の脱落について(更新:2019年12月20日)

今回はHPP(低ホスファターゼ症)について取り上げます。

実は小児において乳幼児期から乳歯の脱落が認められることがあります。(1歳から4歳までに多くみられます)
しかし、歯科医師であっても、このHPP(低ホスファターゼ症)が十分に理解されているかは疑問の余地があります。親御さんから、『うちの子供の歯がぐらぐらするんですけど』などと相談されても、ただ乳歯が早期に抜けてきているだけとしか、考えていない事案が多く見受けられるのです。

HPPは、強く健康な骨を作るために必要なALP(アルカリフォスファターゼ)という酵素の働きが悪くなったり、働かなくなったりするために起こる病気です。ALPが正常に働くと骨の中にある無機ピロリン酸という物質が分解され、リン酸が作られます。そのピロリン酸がカルシウムと結合してハイドロキシアパタイトという硬い結晶ができて骨や歯に蓄積し、強く健康な骨が作られます。しかし、ALPが正常に機能していないと、カルシウムとリン酸が結合することができなくなります。そのため、骨や歯を強く健康的につくることが難しくなります。

HPPは、いくつかのタイプに分類されています。

  1. 周産期型HPP:お腹の中にいる時や生まれたときに見つかります。
  2. 乳児型HPP:生後6か月までに症状が出ます。
  3. 小児型HPP:生後6か月~18歳までに症状が出ます。
  4. 成人型HPP:18歳を過ぎてから症状が出ます。
  5. 歯限局型HPP:歯に症状が出ます。(1歳~4歳までに歯が抜けます)

上記の5つのタイプがありますが、①~④までのHPPタイプは医科で気づくのは、なかなか困難です。歯科では、早期にHPPの症状に気づくことがありますので、特にお母さん、お父さんが「うちの子の下の前歯がぐらぐらしている」などとお気づきになった場合、すぐに歯科に相談することが肝心です。それから血液検査を医科の方で行ってもらい、酵素補充療法を行うことで、強く健康的な骨や、歯を作っていけるようになります。

唾液検査!!(更新:2019年11月27日)

当医院では、あなたの口の中が歯周病にかかりやすいのか、虫歯にかかりやすいのか、唾液で検査することができます。

1.歯の健康状態
 1)虫歯菌:虫歯の菌数が多いと、虫歯になりやすいことが知られています。
 2)酸性度:唾液の酸性度が高いと、虫歯になりやすいことが知られています。
 3)緩衝能:緩衝能(酸に対する抵抗力)が弱いと、虫歯になりやすいことが知られています。

2.歯茎の健康状態
 1)白血球:歯肉に炎症があると、唾液中の白血球が多くなることが知られています。
 2)タンパク質:歯周病の原因菌が多く、歯肉に炎症があると、唾液中のタンパク質が多くなる
   ことが知られています。

3.口腔清掃度
 アンモニア:口腔内の細菌総数が多いと、唾液中のアンモニアが多くなり、口臭などの原因になる
 ことが知られています。

歯科医院でのプロケアと自分で行うセルフケアは、予防歯科(車の両輪)です。両方のケアをしっかりと実践し、生涯を通じて歯とお口の健康を守っていきましょう。

口腔機能低下症について(更新:2019年10月30日)

口腔機能低下症について(デンタルケア最前線)

最近、治療中にむせる方が多くなってきました。当医院では、患者様ごとに水を飲めるようにうがい用とは別のコップをご用意しています。
なぜ、むせがひどくなってきているのか?それはオーラルフレイル(口腔の虚弱の始まり)が一因となっています。私達、はやした歯科医院では、口腔機能の精密検査を行い、口腔機能低下症の予防に力を入れています。

その口腔機能の精密検査ですが、以下の項目で診断します。

  1. 口腔衛生状態不良診査:舌苔の付着程度(50%以上)
  2. 口腔乾燥:口腔粘膜湿潤度(27未満)唾液量(2g/2分以下)
  3. 咬合力低下:咬合力検査(200N未満)残存歯数(20本未満)
  4. 舌口唇運動機能低下:オーラルディアドコキネシス(pa/ta/ ka)がどれか一つでも6回/秒未満
  5. 低舌圧:舌圧検査(30kpa未満)
  6. 咀嚼機能低下:咀嚼能力検査(100mg/dl未満)咀嚼能率スコア法(スコア 0,1,2)
  7. 嚥下機能低下:嚥下スクリーニング検査(EAT-10)3点以上

これらの検査項目の3項目以上が該当すると口腔機能低下症と診断されます。
検査時間としては約20~30分ですが、1、2、3、4、が患者様の該当が多い項目になります。

これらの改善として、

  • において舌ブラシの適切な使用
  • 人工唾液の使用、唾液腺のマッサージ
  • 口腔周囲筋の体操(あ、い、う、べ体操)
  • 舌の筋力を上げるためのラバーを使用
  • 発声練習を指導しています。

これにより高齢者になってもちゃんとした食事が摂れ、食塊も口腔内でしっかりと作れるようになります。
また、冒頭のむせもなくなってきます。自分自身で、むせることが増えたなと思われる方は、ぜひ当院にご相談ください。